20080330
【AjaxMail】を公開してちょうど1週間が経ちました。
まさに悲喜こもごもの1週間。備忘録と反省の意味を含めてメモを残します。
「便利なメールフォームがほしい」すべてはここから始まりました。
インターネット上にメールフォームのサンプルは星の数ほどある。でも「本当に使える」ものはほとんどない。
これが私が感じていたことでした。
【送信】ボタンを押すと、ドドーンと「○○の記入は必須です!」という赤字の文字だけが出るページになる。焦って「戻る」ボタンを押したら入力した内容が全部消えている…。
ページ遷移するとページ上部に「○○の記入は必須です!○○の記入は必須です!○○の記入は必須です!」とアラートが羅列されるけど、項目が多いといったいどこに不備があるのかがわからず困惑する…。
このような経験は誰しもが体験したことがあると思います。
また、設置する立場から見ても、サンプルファイルの数が多すぎて、項目を増やす際に一体どのファイルをさわればいいのか…と途方に暮れたり、属性の変更が必要だったり、著作権表示の縛りがキツすぎて使用をあきらめたりと、使えるものがほとんど見つからないというのが現状でした。
そんな中、【AdobeSPRY】という便利なAjaxフレームワークに出会い、また、【AjaxZip 2.0】の機能の素晴しさと導入の優しさは画期的だと感心しました。また、送信フォームで使わせていただいた【ewebメールフォーム】は2ファイル完結というシンプルさとHTML項目を追記するだけでPHPの再編集は不要という敷居の低さ、そして著作権表示の縛りがキツくないということで便利だなと感じました(このスクリプトで後々大変な思いをする事になるとはつゆ知らず…)。
【LightView】に関しては遊び心というか、「こんな見せかたもあるよね」というアイデアのそれ以上でもそれ以下でもないけれど、FLASHを使わずともインタラクティブな動きができるAjaxって素敵だなと感じ、組み合わせに取り込みました。
そんな感じで当サイトの骨子が出来上がったわけですが、公開に先駆けて懸念に思ったのが「組み合わせしか行っていない」ということでした。元々プログラマーではないのでスクリプトを1文字目から組み上げるのは不可能なのですが、「この組み合わせはおもしろいね!」と言っていただく意見と「この程度の組み合わせなら誰でもやってるよ!」と不快に思う方の賛否両論に分かれるだろうなと感じていました。しかし「使えるメールフォームとは?」という投げかけを行うには良いきっかけかなと感じ、公開をさせていただきました。
公開数日後、友人の【CSSclip】さんとのつながりもあって【ホームページを作る人のネタ帳】さんに記事として取り上げていただけたことがきっかけで【はてなブックマーク】の数がどんどん増加し、人気の記事に掲載されることとなりました。その後【Birth of Blues】さんよりユニークなフィードバックをいただいたり、【phpspot】さんに記事にしていただいたりと予想を遥かに超える注目をいただくこととなりました。嬉しい反面「インターネットの拡散力」を体感して恐怖も感じました。
そして【to-R】さんのご指摘。
記事を拝見し、次のアクションとして考えたのが「即閉鎖」と「責任転嫁」。
辛辣なタイトルと文面に充分心を痛めましたし、「なかったことにする」という選択が一番楽でした。そして、今回ご指摘いただいた部分はカスタマイズ元PHPファイルの脆弱性だったため「カスタマイズ元ファイルに脆弱性が発見されました」と被害者側に回ることも可能だったかもしれませんし、「その脆弱性は元ファイルのものでしょ?」と反論することも可能だったかもしれません。日本の政治家までもが安易に責任転嫁をするこのご時世ですので、この選択をするのも楽でした。
しかし、今回はそのどちらも選択せず、問題に対して真摯に対応をさせていただくこととしました。
幸い【to-R】さんが記事の掲載とともにメールもしていただいていたので「自分はプログラマーではないこと」「即対応をしたいけれどわからない部分があること」「各スクリプトはほぼデフォルトで使用していること」「良かれと思った組み合わせなので、より良いものにしたいこと」を正直に返信させていただくと、迅速に激励の言葉とともに対応策を指示いただけましたので、脆弱性は回避されました。
【to-R】さんの記事にもはてなブックマークが付き、様々なコメントが寄せられました。
その中で自分が印象的だと感じたのが「警告を発表しつつ、作者に的確な指摘と激励のお言葉を添えてメールで連絡を取って即効で直させたto-Rさんのやり口をみんな見習うべき!」という意見と「もっとマイルドに指摘しないとこういう変な試みのものって公開されなくなるから考え物だと思う」という意見。ニュアンスが伝わりにくい電子文字の領域で自分の感情を述べ、またややこしくなることにはこりごりですので自身の感情は述べませんが、この2つの意見は印象的でした。
たった1週間で様々な体験をさせていただき、反省も含めていろいろと勉強をさせていただいたのですが、まだ1つ課題が残されています。
というのは、みんなが安心して使用が可能で、機能が豊富でかつカスタマイズが容易な日本語対応のPHPメールフォームのサンプルプログラムがオープンになっていない(かもしれない)ということ。
今回の組み合わせで選択させていただいたewebさんのスクリプトはシンプルで設置が簡単。また、「メールフォーム」周辺の検索語句で上位に上がってくることも多いので、使っているウェブ制作者の方も多かったり、PHPスクリプトの参考にしたプログラマーの方もいらっしゃるのではと思います。
ウェブ業界の中でも現在は様々な領域の方がおり、デザインが得意な方やFLASHが得意な方、プログラムが得意な方、ディレクションが得意な方、また、コピーライティングのセンスが秀でている方などがいると思うのですが、私を含むノン・プログラマーの方にとっては「実際どのスクリプトが安全でどのスクリプトには脆弱性があるのか?」という判断を付けかねるというのが実際のところだと思います。
ノン・プログラマーでも安心してカスタマイズが行える基本サンプルがオープンになれば、個人的には非常にありがたい事ですし、ウェブ業界で働く方の割合でいえば、ノン・プログラマーのほうが圧倒的に人数が多いと思いますので、その方たちにとっても朗報なんだろうなと想像できますので、どなたかがこのようなサンプルをオープンにされることを期待しています。
最後に、【AjaxMail】のver.1をダウンロードし、ご迷惑やご心配をかけた方々に素直に謝りたいと思います。申し訳ありませんでした。